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2011年4月21日

[雑記] いつもそこにいた人がいない

地元出身の某アニソンシンガーが、週末に地元でライブをやると聞き、ちょっと行きたいと思ってしまった今日この頃。
いや、確かに週末は地元に帰るんですけど......えと、行きませんよ、うん。
実家からだと、さすがにちょっと遠すぎるしね!

さておき。
今朝、天気の良さに思わず空を振り仰ぎ、ふと、空を覆うように枝を伸ばしている桜の木に目がいきました。
満開を幾らかばかり過ぎた桜。そういえば、今年はお花見もしていなかった。
そして何より、その逞しい枝葉ぶりを見て、思い出したことがある。

私の本籍にあたる父方の実家にも、大きな桜の木があります。

父の実家は、先の津波で一階部分が完全に潰れ、住むに耐えない全壊状態。
ですが、この前帰った時、その桜の木はそのままの場所に残っていました。見た感じ、傷みも特になさそうでした。
毎年見事に咲くのですが......今頃綺麗に咲いているかな、と少し考えました。

でも、いつもその家で私を迎えてくれた人は、もういないのだと。

心拍数が僅かに上がった気がした。
桜を見上げるのをやめ、そのまま職場に向けて歩き出して。
心があわだつのは、もうどうしようもないのだろうと思いました。

私でこれなら、地元に残る人たちの喪失感は、どれほどのものだろう。
大事な人を、家を、何もかもを失った多くの人たちも。こんなふうに何かにつけて、忘れられない何かを思い出しては、その気持ちに向き合っているのでしょうか。

先日、地元に戻って、親戚の家に寄ったとき。
そこに避難していた叔母が、いつもの笑顔で私を呼んで、耳打ちした言葉。
「帰りたい」
......今なら、その気持ちが、少しだけ分かる気がする。

地震から四十日。
少しずつ、麻痺していた感覚が戻ってきているのを、感じます。

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2011年4月18日

[雑記] 言葉にできないこともある

どうも、これまでの記事で多少誤解させてしまったようなので、軽く訂正をいれておきます。
現在、私自身は、そこまで酷い生活はしていません。

そりゃ、震災後二週間ほどは、根無し草だったり不衛生だったり周りの方に都度心配されるほど酷い顔色してたらしかったりしていました。挙句、急性胃腸炎で突然ぶっ倒れたりもしました。
正直、ほんとに多くの方に、ご迷惑をおかけしてました。

ですが、今月に入ってからは、仙台で単身赴任みたいな状態ですが、電気と水道は入居当初から問題なし、ガスも先日復旧済です。
ご飯も三食、野菜・肉・魚とちゃんと食べてますし。
むしろ最近、ちょっと食べすぎなくらいです(笑)

様々な形で心配してくださった方々、ありがとうございます。
そのお気持ちだけで、とてもとても嬉しいです。

さておき。
以降、忘れたくない、本日の出来事。

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2011年4月16日

[雑記] それでも少しずつ前へ

政治家の皆さんは、やれ何の会議だ、やれどこへ視察だ、と日々忙しいようですが。
その成果が被災の最前線に届くのは、一体いつになるのでしょうか。

地域丸ごとリセットされたのだからと、エコタウンだ何だと言って、ここぞとばかりに町を一から作り直せとのたまう政府。
そういった議論の前に、しなければならない支援が山ほどあると思うのですが、どうも最近、そのことが忘れられつつあるように感じます。
未来を見据える、といえば聞こえはいいでしょうが、そのために今この瞬間に困っている人たちをないがしろにするのは根本から間違っていると思うのですが。

政治家の指示はすぐに形になって表れるものではないから、なんて理由では説明がつかない。

地元に戻るたび、確かに景色は変わります。
瓦礫が除けられました。避難所に電気が点きました。浸水していた場所の水が引き、通れなかった道が通れるようになりました。
でもそれは、政府や地方自治体の成果ではありません。
苦しんでいる人たちを悼み、一刻も早い復旧を目指す、たとえば地元企業であったり、遠方から駆けつけたボランティアであったり......そして、それらの活動を支える、多くの一般の方々の成果だとしか思えません。

汚れもしてない作業着を着てテレビの前に出てくる政治家の詭弁なんて、被災の最前線には全く届いていないのが、皮肉といえば皮肉なんでしょうね。

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2011年4月11日

[雑記] 地震から一ヶ月

早くも一ヶ月が過ぎました。
日々で状況がめまぐるしく変わるからか、本当に、あっという間の一月でした。

......とか書いてる間も余震がありました。
まだまだ、落ち着くには程遠いと改めて感じる次第です。

朝のニュースで、死者は13,013人、行方不明者は14,608人となっていました。
3月11日、地震直後に想像した桁を遥かに超えた被害です。
正直、沿岸部の被災地を生で見た今も、いまいち想像がつきません。

それでも、地元が被害を受けたからこそ、分かっていることもあります。

この数字のうち、ほんの数人は、私の知人だということ。
そして、地元で津波を直に体験した方々から聞いた、生の声。

テレビやネットで放送される現場の声は、ほんの一部です。
特に悲報は、規制がかかっているのが現状です。
いかにもな良い話はこぞってカメラに追い回され、実際に放送されていますが、凄絶な言葉は、やるせないとばかりに吐き出された言葉は、あまりに酷すぎて、放送するわけにはいかないのです。
私も、聞くだけでした。何を言うこともできませんでした。
人に伝えることもできません。言えるわけがありません。仙台の友人には、被災の最前線を前にして、具合を悪くした人が何人もいるのです。

それでも、生き残った以上、どんなことでも乗り越えなければならない。
先行きが不透明な状況の中、四方八方をストレスで覆われた状況の中でも、どうにかして、前を向くしかないのです。

と、頭では分かっているのですが。
実践は、なかなか難しいですね。

以下、ちょっと嫌な話になりますので、ご注意を。

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2011年4月 8日

[雑記] 地震は慣れっこではあるけれど

先日のブログに反応してくださった方々へ。
改めて、多大なご心配をおかけしたようで、申し訳ありません。

ていうか、こんなところでも意外に見ていてくださる方がいるようで、正直びっくりです。

昨夜も大きな地震がありました。
皆様ご無事だったでしょうか。

私は、とりあえず、五体満足です。

ただ、精神的には、結構きついものを感じてます。
地震の恐怖より、それに伴う津波の恐怖に、慣れることができません。
目の前で津波の恐怖を見たわけでも、死の危険に晒されたわけではないけれど。地元の惨状を目の前で見てしまったからか、またあれが来るのではないかと考えずにはいられないのです。

思えば、あの地震の日、3月11日から。
本当に、心から安らいで眠れた夜が、どれだけあったでしょうか。

一月が過ぎようとしている今も、事情は二転三転を続けている。
落ち着かない毎日。余震もあって、眠りも浅い。
多分、あと数ヶ月は、こんな日々が続くのでしょう。

それでも、もっと酷い中で、もっと頑張っている人がいる。
その事実と、私なんかのことまで心配してくれる周りの人の気遣いとが、今の自分を支えているのではないかと思います。

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